本人ではない「相談者」
法律相談に紛争の当事者ではなく、その親族の方がこられるということはしばしば経験します。こういった相談は事務所に直接問い合わせがあるというよりは市役所や弁護士会の無料相談で多く、ジャンルとしてはなぜか離婚、そして夫側の親族の方が多い気がします。
ちょっと聞いてみたいということなのでしょうし、もちろんある程度のアドバイスをすることはできますが、あまりお勧めはしません。やはりご本人ではないので全ての事情を把握されているわけではありませんし、ご本人が具体的に何を望んでおられるのかがはっきりしないと弁護士としても何をどう助言してよいか難しいからです。
以前にあった話ですが、息子夫婦の離婚の相談ということで来られた老夫婦から散々お嫁さんについての不満を聞かされた後、息子さんは離婚など特に考えていなさそうなことが最後にわかってずっこけそうになったことがありました。ここまで極端でなくとも、第三者のする相談はあまり実にならないことが多いように思います。
お仕事などで色々難しい面があるのでしょうが、相談自体は長くとも1時間程度で終わります。時間休などをとってご自身で相談に行かれることをお勧めします。