民事裁判手続のオンライン化

民事裁判手続のオンライン化が進んでいます。
最終的には全ての書面の提出と口頭弁論をオンラインで行えるようになるようですが、法改正も必要になってきますので全て完了するのは今のところ2025年頃の予定だそうです。今は書類のWEB提出が一部の裁判所で実験的に行われているほか、裁判所に出頭しないWEB会議での手続進行も一部で行われています。
私自身は未だWEB提出に関わってはいませんが、いずれやることになるのは確実ですので、裁判所HP等(「mints」で検索すると出てきます。)を参考に気になったところをメモしておきます。

・民事訴訟法3条1項所定の書面(訴状、資格証明書、委任状など)はアップロードできない。現段階ではあくまでFAX提出の代替。
・裁判所の訴訟記録となるのはあくまでアップロード後に印刷されたもので、データではない。印刷は白黒になるのでカラーを記録に残してほしいときは郵送する。
・書面と書証、証拠説明書はPDF形式、A4サイズのみアップロード可。画像や映像は従前どおり郵送による。
・アップロードしたファイルの名前は自分でつける。ソートの都合上「甲01」などとすることが推奨されている。
・提出書面に押印は不要。
・アップロードされたファイルへの受領書はシステム上で作成できる。
・一度アップロードしたものは削除できない。
・アップロードファイルは上級審に移行せず一審判決後に削除される(結局控えとしては全部保存して印刷することが推奨される?)。
・事務所職員を「補助者」として登録できる。1代理人(弁護士)に対し1補助者に限られる。権限は代理人と同じ。