任意整理の返済率

債務整理の一形態として、弁護士関与の下で分割払いを行う任意整理があります。将来利息をカットした上で3年で完済できるかを一つの目安にすることが多いのですが、毎月の返済額をどのように設定するべきかは悩ましいところです。

色々な考え方があるとは思いますが、最近はローンを組むときに金融機関が設定している返済率を参考にしています。例えばフラット35は年収400万円未満の場合には30%以下という数字を設定しており、私もこのくらいが持続的に返済できる限度だと思っています。多少余裕を持たせて、計算した毎月の返済額が月収の25~30%くらいに収まるのであれば任意整理をお受けしますが、それが不可能であれば破産申立てを勧めることが多いです(親類からの援助など個別事情もありますので絶対ではありません。)。

破産に抵抗感があるなどの理由で分割払いを選択しようとする方は多いですが、完済できなければ結局意味がありません。手続選択の判断は慎重にするべきだと考えています。